著者情報
真山 玲子(まやま れいこ)
エンタメ経済アナリスト / 投資詐欺取材歴15年
芸能人の収益構造分析と都市伝説のファクトチェックを専門とする。「ネットの噂に踊らされず、事実(ファクト)で真実を見極める」がモットー。
「ねえ、叶姉妹ってドコモの権利収入があるから、働かなくても毎月6000万円入ってくるらしいよ」
旦那さんからそんな話を聞いて、「えっ、本当なの?」とスマホで検索したあなた。その直感、正しいですよ。そして、旦那さんの情報は残念ながら真っ赤な嘘です。
はっきり申し上げます。その「ドコモの権利収入」という話は、30年前に流行したマルチ商法の勧誘トークそのものです。
私たちが彼女たちの派手なドレスや宝石に目を奪われている間に、彼女たちはバブル崩壊すら予見して資産を守り抜いてきました。彼女たちの正体は、運だけで生きているセレブではなく、徹底したリスク管理を行う「30年選手の実力派投資家」なのです。
この記事では、なぜそんな怪しい噂が生まれたのかという「黒い歴史」を暴き、実際に彼女たちがどうやって莫大な資産を築いているのか、その「賢すぎる手口」を数字と事実で解説します。読み終わる頃には、あなたの彼女たちへの見方は「怪しい」から「尊敬」へと変わっているはずです。
なぜ「ドコモの権利収入」という噂が消えないのか?
まず最初に、あなたが最も気になっている「NTTドコモの権利収入」という噂の正体について、経済アナリストの視点から論理的に解説しましょう。
結論から言うと、叶恭子とNTTドコモの権利収入には、一切の関係がありません。 両者は、本人が明確に否定している「対立関係」にあります。では、なぜこれほどまでに噂が消えないのでしょうか? それは、この噂の起源が「マルチ商法(ネットワークビジネス)」にあるからです。
都市伝説化のメカニズム
時計の針を1990年代、携帯電話が普及し始めた頃に戻しましょう。当時、「携帯電話の基地局設置に出資すれば、通話料の一部が一生配当として入ってくる」と謳う投資詐欺やマルチ商法が横行しました。
詐欺業者たちは、出資を渋るカモを説得するために、もっともらしい嘘をつく必要がありました。そこで利用されたのが、当時から浮世離れした金持ちキャラだった叶姉妹や所ジョージさんといった有名人の名前です。
「あの叶姉妹も、実はこの権利収入でお金持ちなんですよ」
このセールストークが、インターネットの普及とともに独り歩きし、「事実」として定着してしまったのです。つまり、「NTTドコモ権利収入」と「マルチ商法」は、切っても切れない「親子(起源)」の関係にあるのです。

【本人否定】叶姉妹が怒る「詐欺的行為」の真実
「でも、火のない所に煙は立たないって言うし…」と、まだ少し疑っているかもしれませんね。しかし、この件に関しては、詐欺師が意図的に煙を立てたというのが真実です。
この噂に対して、叶姉妹ご本人はブログで極めて強い言葉を使って否定しています。普段の優雅な彼女たちからは想像できないほどの剣幕です。
「NTTドコモ」さんやその他の権利収入だとか、
私達の愛する大切な皆さんのピュアな心をふみにじるような詐欺的行為や、
そのような事に関連した事などは、
一切ございませんし、
そのような事には、一切関わりたくもございません。出典: 叶姉妹オフィシャルブログ - 2019年3月27日
彼女たちは、自分たちの名前が詐欺の勧誘に使われていることに心を痛め、明確に「関わりたくもない」と断言しています。つまり、この噂を信じることは、彼女たちを傷つけるだけでなく、あなた自身が詐欺のリスクに近づくことでもあるのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「権利収入で一生安泰」という甘い話が出たら、まず「詐欺」を疑ってください。
なぜなら、本物の権利収入(特許や印税など)は、高度な知的財産や莫大な設備投資の結果として得られるものであり、一般人が数万円の出資で得られるものではないからです。私は15年間この分野を取材してきましたが、「楽して稼げる権利収入」の実態は100%詐欺かマルチ商法でした。この知見が、あなたの大切な資産を守る助けになれば幸いです。
本当の収入源①:バブルも切り抜けた「投資の天才」
では、噂が嘘だとしたら、あのお金は一体どこから湧いてくるのでしょうか?
ここからが本題です。叶姉妹の莫大な資産を支える本質的な収入源は「投資」です。
30年以上のキャリアと実績
多くの人が誤解していますが、彼女たちは「ぽっと出の成金」ではありません。恭子さんは、芸能活動を本格化させる前の約30年以上前から、株式投資や為替取引を行っています。
特筆すべきは、その「投資家」としての眼力です。
- バブル崩壊
- リーマンショック
これら世界的な経済危機の際も、彼女たちは致命的なダメージを受けていません。それどころか、「世界的な動きを見ながら緻密な先々の見通しと直感でほぼ損をしたことがない」と語るほどです。
彼女たちは、NTTドコモのような単一の企業に依存するのではなく、グローバルな視点で資産を分散させ、リスクをコントロールしています。つまり、「叶姉妹」と「投資家」は、切っても切れない「本質」の関係にあるのです。彼女たちの派手な生活は、ギャンブルのような一発当てた金ではなく、長年の堅実な運用益という土台の上に成り立っています。

本当の収入源②:「存在自体がビジネス」という錬金術
投資による資産形成に加え、彼女たちはもう一つ、強力な収入源を持っています。それが「セルフプロデュース」です。
彼女たちにとって、自分自身こそが最強の商品であり、それをマネタイズする「手段」として様々なビジネスを展開しています。
- コミックマーケット(コミケ):
数千人のファンが行列を作り、有料の頒布物(写真集やグッズ)が飛ぶように売れていきます。彼女たちは自らブースに立ち、ファン一人一人に手渡しすることで、強固なエンゲージメントを築いています。 - LINEスタンプ・グッズ:
彼女たちの独特な語録(「ファビュラス」「グッド・ルッキング・ガイ」など)は、それ自体がコンテンツとして消費され、収益を生み出しています。 - コスメ・ジュエリーのプロデュース:
「叶姉妹が使うものなら間違いない」というブランド力を背景に、高単価な商品のプロデュースを手掛けています。
つまり、彼女たちは「働いていない」のではなく、24時間365日、「叶姉妹」というIP(知的財産)を管理・運営する経営者としてハードワークしているのです。
よくある質問(パトロン説・祖父の遺産説)
最後に、投資とプロデュース以外の噂についても、専門家の視点でクリアにしておきましょう。
Q. 石油王から10億円もらったって本当ですか?
A. オファーはあったかもしれませんが、生活の糧にはしていません。
恭子さんは過去に「(貢ぎ物だけで)生活できる」と発言したこともありますが、同時に「誰かに養ってもらう」という生き方を否定するような自立した発言も目立ちます。彼女たちのプライドの高さから考えて、男性に依存する不安定な収入をメインにするとは考えにくいでしょう。
Q. おじいさんの遺産ではないのですか?
A. 元手にはなったかもしれませんが、それだけでは維持できません。
実家が裕福であった可能性は高いですが、現在の年間数億円とも言われる支出(ドレス、宝石、メンズの世話など)を、遺産だけで30年も維持し続けるのは不可能です。やはり、自身の運用能力(投資)と稼ぐ力(ビジネス)がなければ、とっくに破綻しています。
まとめ:叶姉妹の正体は「運」ではなく「実力」の経営者
ここまでの話をまとめましょう。
- NTTドコモの権利収入説は、30年前のマルチ商法が生んだ完全なデマです。
- 叶姉妹の本当の収入源は、30年以上のキャリアを持つ「投資」と、自身を商品化した「セルフプロデュース業」です。
- 彼女たちは、バブル崩壊などの危機を乗り越えてきた、極めて優秀なリスク管理者です。
旦那さんが言っていた「働かなくてもお金が入ってくる」という言葉は、半分間違いで、半分正解かもしれません。彼女たちは「労働」はしていませんが、「経営」と「投資」という、より高度な知的生産活動を行っているからです。
もし次に誰かが「叶姉妹ってドコモの権利収入なんでしょ?」と噂話をしていたら、自信を持ってこう教えてあげてください。
「それは30年前の嘘よ。彼女たちの本当の凄さは、バブル崩壊すら切り抜けた『投資家の眼』にあるの」
そう語るあなたの姿は、きっと彼女たちのように知的で、ファビュラスに映るはずです。