この記事を書いた人
高橋 ソウル (Takahashi Seoul)
韓国テック旅ライター / キャッシュレス決済オタク
「『チャージ完了!これで電車も乗れる!』…そう思って改札にタッチしたら『ピンポーン』。これ、WOWPASS初心者が一番やるミスです。実はこのカード、中身が2つに分かれているんです。でも大丈夫。以前は駅で現金チャージが必要でしたが、今はスマホ1つで解決できます。両替の列に並ぶ時間を、カフェでの一杯に変える最新の攻略法をお教えします。」
WOWPASS【ワオパス】チャージ方法完全ガイド【2026最新】日本で済ませて現地で「現金ゼロ」移動を実現する方法
「アプリでチャージしたはずなのに、改札を通れない!」
「結局、現地で現金が必要なの?」
来週の韓国旅行を前に、そんな不安を抱えていませんか?
WOWPASSは非常に便利なカードですが、仕組みを誤解していると、現地で思わぬトラブルに見舞われます。
結論から言います。日本にいる間にアプリでチャージを済ませ、現地に着いたらスマホ操作だけで交通系IC(T-money)にお金を移す。 これが、両替所や券売機に一度も並ばずに旅を始めるための最短ルートです。
この記事では、ガイドブックにはまだ載っていない「VISAカード利用停止」の最新情報や、「現金不要」で電車に乗るための裏ワザまで、渡韓50回以上の私が徹底解説します。空港に着いた瞬間から、スマートに旅を始めましょう。
9割が勘違い!WOWPASSの「2つの財布」を理解しよう
想像してみてください。
仁川空港に到着し、意気揚々とA'REX(空港鉄道)の改札にWOWPASSをタッチするあなた。しかし、無情にも鳴り響くエラー音。「えっ、さっき日本で1万円チャージしたのに!?」と焦る背後には、イライラした旅行者の列…。
こんな悲劇が後を絶ちません。なぜなら、多くの人がWOWPASSの中には「2つの独立した財布」が入っていることを知らないからです。
「お買い物用」と「電車用」は完全に別物
WOWPASSカードの中身は、以下の2つに分かれています。
- ショッピング残高(プリペイド): お店やレストランでの支払いに使うお金。
- T-money残高(交通系): 地下鉄、バス、タクシーで使うお金。
重要なのは、この2つの財布は完全に壁で仕切られており、お金が自動で行き来しないということです。あなたが日本でアプリからチャージしたのは、あくまで「ショッピング残高」だけ。つまり、「T-money残高」は空っぽのままなのです。
これまでは、T-moneyにお金を入れるには、現地のコンビニや駅の券売機で「現金」を使ってチャージするしかありませんでした。しかし、最新のアプリ機能を使えば、この壁を越えることができます。その方法は後ほど詳しく解説します。

【日本で準備】アプリでクレカチャージする手順と「VISAの罠」
まずは出国前に、「ショッピング残高」を満タンにしておきましょう。
現地に着いてからキオスク(無人両替機)を探して並ぶのは時間の無駄です。ホテルのベッドや空港のラウンジで、スマホからサクッとチャージするのがスマートな旅の鉄則です。
アプリチャージの具体的な手順
手順は非常にシンプルです。
- WOWPASSアプリを開き、「チャージ」ボタンをタップ。
- 「クレジットカード」を選択。
- チャージしたい金額(例:10,000円)を入力。
- カード情報を入力して決済完了。
これで、あなたのWOWPASSカード(ショッピング残高)にウォンが即座に反映されます。
【重要】VISAカードは使えません!
ここで最大の注意点があります。2025年現在、WOWPASSアプリでのチャージに「VISAブランド」のクレジットカードは利用できません。
以前は使えていた時期もありましたが、現在はサービス停止中です。「VISAしか持っていない」という方は、残念ながら日本での事前チャージは諦めてください。現地で日本円現金を使ってチャージする必要があります(後述)。
アプリチャージを利用したい場合は、必ずMastercardまたはJCBブランドのカードを用意しましょう。
💡 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 手数料4%は「時間を買うコスト」と割り切り、迷わず事前チャージを利用しましょう。
なぜなら、現地の両替所に行く移動時間や、キオスクに並ぶ時間を時給換算すれば、数百円の手数料など安いものだからです。特に到着直後は、一刻も早くホテルに荷物を預けて街に出たいはず。そのスムーズさを4%で買えるなら、賢い投資だと言えます。
【現地で実践】スマホだけでT-moneyにチャージする「裏ワザ」
さあ、韓国に到着しました。
ここからが本番です。先ほど説明した通り、このままでは電車に乗れません。「T-money残高」が空だからです。
以前なら、ここでウォンの現金を用意し、コンビニに走る必要がありました。しかし今は違います。アプリの新機能を使えば、チャージ済みの「ショッピング残高」から「T-money残高」へ、スマホ操作だけで資金を移動できるのです。
現金不要!「モバイルT-moneyチャージ」の手順
この機能を使えば、両替も券売機も不要です。
- アプリを起動: WOWPASSアプリのホーム画面にある「T-moneyチャージ」をタップします。
- カードをスキャン: スマホの背面にWOWPASSカードをかざし、現在の残高を読み取ります。
- 金額入力: 移動したい金額(例:10,000ウォン)を入力します。
- 書き込み: もう一度スマホの背面にカードをかざし、チャージ情報を書き込みます。
- 完了: これでT-money残高が増え、改札を通れるようになります。

この操作は、空港のベンチや移動中のタクシーの中など、どこでも可能です。iPhoneユーザーもAndroidユーザーも利用できます(NFC対応機種)。
現金派・VISA派はどうする?キオスクでのチャージ方法
「手持ちのカードがVISAしかない」「やっぱり現金でチャージしたい」
そんな方も安心してください。韓国の主要な地下鉄駅、ホテル、空港などには、「WOWPASSキオスク(無人両替機)」が設置されています。
キオスクチャージの手順
- 場所を探す: アプリの「位置を探す」から最寄りのキオスクを検索します(ソウル市内に多数あり)。
- カード挿入: 「WOWPASSカードをお持ちの方」を選択し、カードを挿入します。
- 現金投入: 「日本円」を選択し、お札を投入します(1,000円札から対応)。
- チャージ完了: その日のレートで換算され、ショッピング残高にチャージされます。
注意!T-moneyへのチャージは別途必要
キオスクでチャージされるのは、あくまで「ショッピング残高」のみです。
VISA派や現金派の方がT-money(交通系)を使うには、以下の2つの方法のどちらかを選ぶ必要があります。
- 方法A(おすすめ): キオスクでショッピング残高にチャージした後、前述の「アプリでのT-money移行機能」を使ってT-moneyにチャージする。
- 方法B: コンビニや駅の券売機に行き、ウォンの現金で直接T-moneyにチャージする。
方法Aなら、結局T-money用の小銭を用意する必要がないため、非常にスムーズです。
よくある質問(FAQ)
Q. 余ったお金は払い戻しできますか?
A. 可能です。ただし、残高によって方法が異なります。
ショッピング残高は、キオスクで韓国ウォンの現金として引き出すことができます(手数料1,000ウォン)。T-money残高は、コンビニ(GS25など)や地下鉄駅のサービスセンターで払い戻しが可能です(手数料500ウォン程度)。少額なら次回の旅行のために取っておくのがおすすめです。
Q. クレカチャージの手数料4%は高くないですか?
A. 利便性を考えれば妥当なコストです。
例えば1万円チャージして手数料は400円です。街中の両替所を探して移動する電車賃や時間、レートの差を考慮すれば、スマホで一瞬で終わるメリットの方が大きいと言えます。
Q. T-money残高からショッピング残高に戻すことはできますか?
A. いいえ、できません。
「ショッピング残高 → T-money残高」の一方通行のみ可能です。T-moneyに入れすぎないよう、最初は1?2万ウォン(約1,000?2,000円)程度にしておくのが無難です。
まとめ:WOWPASSを使いこなして、スマートな韓国旅を
WOWPASSは、仕組みさえ理解すれば最強の旅行ツールです。
「2つの財布」という概念と、最新の「アプリチャージ術」をマスターしたあなたなら、もう現地の両替所や券売機の前で立ち尽くすことはありません。
- 日本で準備: Mastercard/JCBでアプリからショッピング残高にチャージ。
- 現地で実践: 空港に着いたら、スマホ操作でT-moneyに資金移動。
- 出発: そのまま改札をタッチして、ソウルの街へ。
さあ、今すぐWOWPASSアプリを開いて、まずはショッピング残高へのチャージから始めてみましょう。あなたの韓国旅行が、ストレスフリーで最高のものになりますように。