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【学生必見】ピアス開けるなら病院が安い?費用相場をわかりやすく解説

この記事を書いた人:美咲(元美容クリニックカウンセラー

大手美容クリニックで5年間勤務し、年間1,000件以上のピアス施術カウンセリングを担当。「安さ」を求める学生さんの気持ちに寄り添いつつ、医療現場を知るプロとして「絶対に失敗しない病院選び」を発信しています。

「友達が自分でピアッサーで開けて、膿んで大変なことになった話を聞いて、怖くなっていませんか?」

初めてのピアス、ワクワクする反面、トラブルの話を聞くと不安になりますよね。だからといって、美容クリニックのサイトを見ると「両耳1万円」なんて書いてあって、「そんなにお金出せないよ…」と諦めかけているかもしれません。

でも、ネットで「ピアス 病院 安い」と検索して出てくる「両耳3,000円」のクリニック。実はそれ、最終的に1万円近くかかるかもしれないんです。

「えっ、詐欺じゃないの?」と思うかもしれませんが、これが美容医療の料金体系の複雑なところ。
元クリニックカウンセラーの私が、ホームページの隅に小さく書かれた「初診料」や「薬代」を含めた「本当の支払い総額」の出し方をこっそり伝授します。

この記事を読めば、お小遣いの範囲(5,000円〜8,000円)で、痛くなく、絶対に膿ませない病院を自分で選べるようになりますよ。


なぜ「3,000円」の病院で1万円請求されるのか?(料金のカラクリ)

「両耳3,000円〜」という広告を見てクリニックに行ったのに、お会計で予想外の金額を請求されて青ざめる学生さんを、私はカウンセラー時代に何度も見てきました。

なぜこんなことが起きるのでしょうか?
それは、「表示価格」はあくまで施術代だけであり、「支払い総額」とは別物だからです。

多くのクリニックでは、以下のような料金体系になっています。

このように、表示価格は総額の一部に過ぎません。
特に「初診料」は、病院によって0円〜3,000円と幅があります。また、ファーストピアス代が含まれているかどうかも大きなチェックポイントです。

  • Aパターン(見せかけの安さ): 表示は安いが、初診料・薬代・ピアス代が全て別料金。
  • Bパターン(コミコミ価格): 表示は6,000円〜8,000円と一見高く見えるが、全て含まれている。

結果的に、Bパターンのほうが安く済むケースが非常に多いのです。「3,000円」という数字だけに飛びつかないことが、賢い節約の第一歩ですよ。


「安くても膿まない」病院を見抜く3つのチェックリスト

では、予算内で安全に開けられる病院はどうやって探せばいいのでしょうか?
失敗しないための3つのチェックポイントを用意しました。予約の電話をする前に、必ず確認してくださいね。

1. 「全部でいくらですか?」と聞く勇気を持つ

電話予約の際、必ずこう聞いてください。
「初めて受診するのですが、両耳のピアス開けで、初診料やお薬代、ピアス代を全部含めると、当日の支払いはいくらになりますか?」

まともな医療機関であれば、明確な総額を答えてくれます。ここで「来てみないとわからない」と濁す病院は避けたほうが無難です。

2. 素材は「医療用ステンレス」か「純チタン」か

安さを重視する場合、ファーストピアスの素材選びが重要です。
一般的に使われるのは「医療用ステンレス(サージカルステンレス)」ですが、もしあなたが敏感肌だったり、金属アレルギーが心配だったりする場合は、少し高くても「純チタン」を選んでください。

医療用ステンレスと純チタンは、どちらも安全な素材ですが、アレルギーのリスクに差があります。

📊ファーストピアスの素材比較:あなたに合うのはどっち?

素材医療用ステンレス純チタン
価格安い(標準プランに含まれることが多い)やや高い(+1,000円〜2,000円程度)
アレルギーリスク低い(微量のニッケルを含む場合あり)極めて低い(生体親和性が高い)
おすすめな人とにかく安く済ませたい人
肌が強い人
敏感肌の人
絶対に膿ませたくない人

数百円〜千円の差で、一生続く金属アレルギーのリスクを回避できるなら、チタンを選ぶ価値は十分にあります。

3. 麻酔代は別料金か

「痛いのは絶対に嫌!」という方は、麻酔の有無も確認しましょう。
耳たぶの場合、麻酔なしでも「ゴムで弾かれた程度」の一瞬の痛みですが、ジンジンする熱さはしばらく続きます。
多くの病院では麻酔はオプション(+1,000円〜3,000円)ですが、中には「麻酔込み」のプランを用意しているところもあります。


19歳・高校生は要注意!「同意書」と「バイト対策」の落とし穴

大学生になって「もう大人だし!」と思っていても、医療の現場ではまだ「子供」扱いされることがあります。特に19歳の方は注意が必要です。

法律上は成人でも「高校生」は同意書必須

2022年から成人年齢が18歳に引き下げられましたが、多くの美容クリニックでは「高校生の間は、親権者の同意書または同伴が必須」という独自ルールを設けています。

「19歳だから大丈夫でしょ」と一人で行っても、学生証を見て高校生だとわかると、施術を断られてしまいます。
必ず公式サイトの「未成年の方へ」というページを確認し、必要なら同意書をダウンロードして親御さんにサインをもらっておきましょう。

バイト対策の「透明ピアス」は危険?

「バイト先がピアス禁止だから、最初から透明ピアスにしたい」
そう考える学生さんは多いですが、ここにも大きな落とし穴があります。

雑貨屋などで売っている一般的な透明ピアス(樹脂ピアス)は、表面に目に見えない傷がつきやすく、そこに雑菌が繁殖して化膿する原因になります。
透明ピアス(一般樹脂)は不衛生で危険ですが、医療用樹脂(バイオフレックス)ならファーストピアスとして安全に使用できます。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: バイト対策で透明にしたいなら、必ず「医療用樹脂(バイオフレックス)」を取り扱っている病院を探してください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、普通の樹脂ピアスで開けてしまい、傷口が癒着したり膿んだりして、結局ピアスを外さざるを得なくなるケースが後を絶たないからです。「透明なら何でもいい」わけではありません。予約時に「ファーストピアスは医療用の透明タイプを選べますか?」と確認しましょう。


よくある質問(痛み・当日の持ち物)

最後に、私がカウンセリングでよく聞かれた質問にお答えしますね。

Q. 麻酔なしだと、どれくらい痛いですか?
A. 正直に言うと、開ける瞬間は「バチン!」と大きめの洗濯バサミで挟まれたような衝撃があります。その後、1〜2時間は耳がジンジンと熱く痛みます。痛みに極端に弱い方や、怖がりな方は、迷わず麻酔をお願いしましょう。

Q. 友達と一緒に行ってもいいですか?
A. もちろんです!一人だと心細いですよね。待合室までは一緒に入れますが、施術室(処置室)には入れない病院がほとんどです。友達に待合室で待っていてもらいましょう。


まとめ:安さも安全も諦めない。賢い選択でピアスデビューしよう

初めてのピアス、不安なことも多いと思いますが、正しい知識があれば怖くありません。

  • 「3,000円」の表示価格に惑わされず、初診料込みの「総額」を確認する。
  • アレルギーが心配なら、数百円プラスしてでも「チタン」を選ぶ。
  • 高校生なら同意書を忘れずに。透明ピアスは「医療用」を指定する。

あなたはもう、広告の安さに踊らされる「カモ」ではありません。自分の身を守る知識を持った、賢い消費者です。

まずは通える範囲のクリニックをいくつかピックアップして、電話で「総額」を聞いてみましょう。
あなたのピアスデビューが、トラブルなく素敵な思い出になりますように!


参考文献

-美容