✍️ 著者プロフィール:火山博士(ひやま はかせ)
サイエンス・エデュケーター / 10年以上の火山観測現場を経て、現在は「日本一わかりやすい理科」をモットーに、中高生の学習支援を行う。数千人の「理科アレルギー」を救ってきた。
理科のワークで「マグマ」と書くべきところに「溶岩」と書いてバツをもらって、悔しい思いをしていませんか?「どっちもドロドロした熱い液体なのに、なんで名前を分けるんだ!」とモヤモヤする気持ち、よくわかります。
実は、マグマと溶岩の境界線は、ある「たった一つの場所」にあります。そして、なぜ名前が変わるのかという「理由」を知れば、テストで狙われる「火山岩」や「深成岩」といった岩石の名前も、丸暗記なしでスッキリ整理できるんです。
今日は、元・火山観測員の僕が、一生忘れない「マグマと溶岩のストーリー」を伝授します!
境界線は「火口」にあり!マグマと溶岩の決定的な違い
結論から言いましょう。マグマと溶岩を分ける境界線は、火山の出口である「火口(かこう)」です。
マグマとは、地下深くにある、岩石がドロドロに溶けた物質のこと。それが上昇してきて、火口から地上に流れ出た瞬間から「溶岩」という名前に変わります。
つまり、中身が同じであっても、「地下にあるか、地上に出たか」という場所の違いだけで呼び名が決まっているのです。

なぜ名前が変わるの?「炭酸ジュース」でわかる納得の理由
「場所が違うだけで名前を変えるなんて面倒だな」と思うかもしれませんね。でも、実は名前が変わるのには、科学的な「納得の理由」があるんです。
それは、マグマに含まれている「火山ガス」の存在です。
これを理解するために、「炭酸ジュースのボトル」を想像してみてください。
- 栓を抜く前(地下のマグマ): 高い圧力がかかっているので、炭酸(ガス)が液体の中にしっかり溶け込んでいます。
- 栓を抜いた後(地上の溶岩): 圧力が一気に下がり、シュワシュワとガスが外に逃げていきます。
地下にあるマグマには、水蒸気や二酸化炭素などの「火山ガス」がたっぷり溶け込んでいます。しかし、火口から地上に出ると、圧力が下がるためガスが抜けてしまいます。
つまり、「ガスを含んでいるのがマグマ」「ガスが抜けてしまったのが溶岩」。中身の状態が少し変わるから、専門家は名前を使い分けているのです。

H2-3: 【テスト頻出】固まった後の「岩石名」をセットで覚えるコツ
健太くん、ここからがテストで一番点差がつくポイントです。マグマや溶岩が冷えて固まると「火成岩(かせいがん)」という岩石になりますが、固まる場所によってさらに2つの名前に分かれます。
ここで重要になるのが、「冷却速度(冷えるスピード)」です。
- 火山岩(かざんがん): 溶岩が地上で急激に冷えて固まったもの。
- 深成岩(しんせいがん): マグマが地下深くでゆっくり時間をかけて冷えて固まったもの。
地上は空気に触れるので一気に冷えますが、地下は断熱材に囲まれているようなものなので、冷えるのに何万年もかかります。このスピードの違いが、岩石の「見た目(組織)」の違いを生むのです。
📊 火成岩の分類と特徴
| 分類 | 固まった場所 | 冷えるスピード | 組織の名前 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 火山岩 | 地表付近(溶岩) | 急激 | 斑状組織 | 小さな粒(石基)の中に大きな粒(斑晶)が混じる |
| 深成岩 | 地下深く(マグマ) | ゆっくり | 等粒状組織 | すべての粒が大きく育ち、大きさがそろっている |
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 岩石の名前は「場所」とセットの語呂合わせで覚えよう!
なぜなら、テスト本番では緊張して「どっちがどっちだっけ?」と混乱しがちだからです。
おすすめは「しん(深)せ岩は、深い場所」という覚え方。地下深くでゆっくり固まるから「深成岩」。これさえ覚えれば、もう一方は消去法で「地上=火山岩」と導き出せますよ!
よくある疑問:溶岩って冷めたら何色になるの?
最後に、健太くんがもっと火山に詳しくなれる豆知識を紹介します。溶岩は冷えると何色になると思いますか?
実は、溶岩の色はマグマの「粘り気(ねばりけ)」によって決まります。
- 黒っぽい溶岩: 粘り気が弱く、サラサラ流れるタイプ(例:ハワイの火山や富士山)。
- 白っぽい溶岩: 粘り気が強く、ドロドロして盛り上がるタイプ(例:昭和新山)。
テストでは「粘り気が強いほど、噴火は激しくなる」という知識もセットで出ることが多いので、余裕があれば一緒に覚えておきましょう!
まとめ & CTA (行動喚起)
今日のポイントを復習しましょう。
- 境界線は「火口」: 地下ならマグマ、地上なら溶岩。
- 違いは「ガス」: 炭酸ジュースのように、地上に出るとガスが抜ける。
- 岩石は「スピード」: 地上で急冷なら「火山岩」、地下でゆっくりなら「深成岩」。
仕組みがわかれば、もう「マグマ」と「溶岩」で迷うことはありません。健太くん、これで次のテストは自信を持って解答できるはずです!
さあ、忘れないうちに手元のワークの解き直しに挑戦して、リベンジを果たしましょう!
【参考文献リスト】