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ロキソニンテープの50mgと100mg違いは?「濃さ」じゃなくて「広さ」が違う!手持ちの薬を賢く使い回す、薬剤師直伝の裏ワザ

「腰が痛いけど、手元には小さい50mgしかない…」
「100mgをもらったけど、強すぎて副作用が出ないか心配…」

薬局の窓口で、そんな相談をよく受けます。数字が2倍になっていると、なんだか薬の強さも2倍になっているような気がしてしまいますよね。

でも実は、ロキソニンテープの50mgと100mg、薬の「濃さ」は全く同じなんです。違うのは「広さ(面積)」だけ。

つまり、使い方のコツさえ掴めば、手持ちの50mgで100mgと同じ効果を出せるし、逆に100mgを50mgとして使うことも可能です。今日は、薬局の現場で20年働いてきた私が、手持ちのテープを無駄にせず、痛みの部位に合わせて自在に使いこなすテクニックを伝授します。


[著者情報]
木村 聡(Satoshi Kimura)
地域密着型薬局の管理薬剤師 / スポーツファーマシスト。服薬指導歴20年。「湿布のソムリエ」として、高齢者からスポーツ愛好家まで、痛みに悩む患者さんの「もったいないから使い切りたい」「早く治したい」という本音に寄り添う指導を行っている。


成分濃度は全く同じ。50mgを2枚貼れば100mgと同じ効果です

まず、一番の誤解を解きましょう。「100mgは50mgより強い薬」ではありません。

PMDA(医薬品医療機器総合機構)の公式データを見ると、以下の事実が分かります。

  • 50mg製剤: サイズ 7cm × 10cm(面積 70cm²)
  • 100mg製剤: サイズ 10cm × 14cm(面積 140cm²)

面積がちょうど2倍になっていますね。そして、含まれている成分量も50mgと100mgでちょうど2倍。つまり、単位面積あたりの薬剤の量(濃度)は全く同じなのです。

カルピスで例えるなら、「コップの大きさが違うだけで、味の濃さは同じ」ということ。

ですから、50mgのテープを2枚並べて貼れば、100mgのテープを1枚貼ったのと、薬学的には全く同じ効果が得られます。「100mgだから副作用が怖い」と心配する必要はありません。あくまで「覆う面積」の問題なのです。


どっちを選ぶ?部位別「サイズ使い分け」早見表

では、具体的にどう使い分ければいいのでしょうか? 痛みの部位や動きに合わせて選ぶのが正解です。

部位推奨サイズ理由
手首・足首50mg細い部位に巻き付けやすく、剥がれにくい。
肘・膝50mg関節の動きが激しいため、小さいサイズの方が追従性が高い。
首筋・肩50mg髪の生え際などを避けて貼りやすい。
100mg痛みの範囲が広いため、大判でしっかりカバーする必要がある。
背中100mg広く平らな面なので、1枚で貼れる100mgが便利。
太もも・ふくらはぎ100mg筋肉が大きいため、広い範囲を覆えるサイズが適している。

市販薬の「ロキソニンSテープ」はどっちと同じ?完全対応リスト

「病院に行く時間がないから市販薬を買いたい」という時、どれを選べばいいか迷いますよね。実は、市販薬と医療用医薬品は中身が完全に同じです。

  • ロキソニンSテープ医療用 ロキソニンテープ50mg
  • ロキソニンSテープL医療用 ロキソニンテープ100mg

添加物やテープの素材に至るまで同一ですので、病院でもらっている薬と同じ感覚で選んでいただいて問題ありません。「L」がついている方が、医療用の100mg(大判)に相当します。


薬剤師が教える裏ワザ:「切って使う」「並べて貼る」はOK?

最後に、現場でよくアドバイスしている「使い回し術」を紹介します。

1. 100mgしかないけど、手首に貼りたい時は?

→ ハサミで半分に切ってOKです。
ロキソニンテープは「マトリックス型」といって、薬剤が糊の中に均一に混ざっている構造をしています。そのため、どこで切っても成分が漏れ出たり、効果が変わったりすることはありません。半分に切れば、50mgテープとして使えます。

2. 50mgしかないけど、腰に貼りたい時は?

→ 2枚並べて貼ってOKです。
前述の通り、50mg×2枚は100mg×1枚と同じです。痛い部分をカバーするように並べて貼ってください。

⚠️ 注意点:1日の使用限度枚数

ただし、貼りすぎには注意が必要です。ロキソニンは皮膚から吸収されて全身に回るため、貼りすぎると胃痛などの副作用リスクが高まります。

  • 50mgなら:1日4枚まで
  • 100mgなら:1日2枚まで

これを超えないように注意しましょう。「切って使う」「並べて貼る」を駆使して、手持ちの薬を無駄なく、安全に使ってくださいね。


まとめ:「広さ」を操れば、ロキソニンはもっと便利になる

ロキソニンテープの50mgと100mgの違いは、単なる「サイズ」の違いです。

  • 濃度は同じ。
  • 50mg×2枚 = 100mg×1枚。
  • 切って使っても大丈夫。

この3つを知っているだけで、薬箱に残っているテープを無駄にすることなく、急な痛みにも賢く対処できるようになります。次に薬箱を開けた時、サイズに迷ったらこの記事を思い出してください。あなたの痛みケアが、もっと自由で賢いものになりますように。


[参考文献リスト]

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