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カツオのたたきは体に悪い?影響とか食べ過ぎた場合のリスクは?

「カツオのたたき」は言うまでもなく安全な食べ物ですが、プリン体が多いですから過剰に食べると痛風などのリスクが上がります。
また、基本的には生の状態ですから(表面は除く)、食中毒にも気を付けなくてはなりません。
ここではカツオのたたきを安全に食べる方法や、注意点などについて解説していきます。
「毎日食べるとしたらどれくらいの量にするべきか」「どのような栄養分が多く含まれているか」などを知りたい方はぜひお読みください。

カツオのたたきは体に悪いの?リスク|鮮度について

カツオのたたきを過剰に食べると、プリン体を多く身体に摂り込んでしまい、高尿酸血症になり、痛風などになる可能性があります。
また、鮮度が落ちているカツオのたたきを食べると食中毒になる恐れがあります。そしてカツオのたたきのせいではありませんが、薬味を食べ過ぎることでお腹を壊すケースもありますから注意が必要です。

カツオから変なにおいがしたり、口に入れた際にピリピリとした刺激があったりする場合は腐敗し始めているかもしれませんから、すぐに口から出して、それ以降は食べないようにしましょう(口をしっかりすすいでおくべきです)。
カツオなどの赤身魚は、腐敗が進行すると寄生虫による食中毒やヒスタミン食中毒を招いたりする恐れがあります。

カツオのたたきを食べ過ぎると痛風のリスクが上がる

カツオのたたきを過剰に食べるとプリン体を多く摂り込むことになりますから、血中の尿酸値がアップして、痛風を招く可能性があります。また、高尿酸血症に陥って、腎障害や心疾患を引き起こすケースさえあります。

カツオのプリン体含有量は「100グラムにつき211.4ミリグラム」であり、これは比較的多い部類です。
健康な人がたまに多く食べるくらいであればほほ問題はありませんが、尿酸値が高い方や頻繁に赤身魚などを食べる人は気を付けてください。

カツオのたたきは毎日3~6切れくらいが無難|季節によってカロリーが違う

カツオのたたきのプリン体含有量を考慮すると、1日3~6切れ(100~185グラムほど)くらいにしておくのが無難です。これだけでプリン体の1日の目安摂取量を超えることはありませんが、他の食べ物からもプリン体を摂り込むでしょうから、食べ過ぎないようにしましょう。

ちなみに春の「初ガツオ」に比べると、秋の「戻りガツオ」のカロリーは1.4倍ほどありますから気を付けてください。
前者は100グラムあたり108キロカロリーほど、後者は150キロカロリーほどとなっています。

「カツオのカロリーは低い」というイメージがあるかもしれませんし、確かにその通りではあるのですが、過剰に食べると肥満のリスクが上がりますから注意しましょう。

薬味の量に注意|生ニンニク・タマネギなど

タマネギやニンニクが含有しているアリシンを生でたくさん摂取すると、下痢や腹痛を招く恐れがあります。

アリシンには殺菌効果があり、腸の中の善玉菌を殺してしまいます。すると腸内のバランスが乱れるためお腹を壊しやすくなります。さらに胃腸が刺激され、蠕動(ぜんどう)運動が活発になりすぎて、腹痛や嘔吐感に見舞われるケースもあります。

そのため薬味に使うのであれば、タマネギは半玉、ニンニクは1片くらいにしておきましょう。ただし胃腸が弱い人の場合、少なめでも体調が悪くなるかもしれません。また、空腹時に食べる場合もややリスクが上がりますから気を付けてください。

ただ、アリシンには、カツオのたたきが含有しているビタミンB1の吸収性をアップさせる働きがありますから、一緒に食べること自体は好ましいことです。

そしてカツオの質にもよりますが、少し醤油や酢醤油を付けて食べるだけでも美味しいです。特に「むしろ薬味がメインになっていたかもしれない……」という人は、一度意識して薬味を少なめにして、カツオそのものの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

カツオのたたきの主な栄養素|鉄分やたんぱく質

ここまでカツオのたたきに関する注意点をメインに解説してきましたが、カツオには健康にいい栄養分がたくさん含まれています。

カツオは赤身魚の中でもカロリーが低く、質のいいたんぱく質を多く含有しています。
さらにビタミン、鉄分、DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸も効率よく摂取することができます。

まとめると以下の通りです。

たんぱく質:身体の組織を作る
鉄分:赤血球を生成する
タウリン:肝臓の動きを助ける
ナイアシン:血管を広げる
ビタミンB:身体の機能を安定させる
DHA・EPA:コレステロールをコントロールする

カツオのたんぱく質には、9種の必須アミノ酸(人体が自分で生成することのできないアミノ酸のこと)がバランスよく含まれていますから、アミノ酸スコアが満点の100点となっています。※アミノ酸スコアとはアミノ酸の量を点数化したものです。

アミノ酸の仲間であるタウリンは肝臓の動きを助けてくれますし、コレステロール値や血圧をコントロールする作用もあります。

また、カツオには吸収性の高いヘム鉄も多く含まれていますから、「血合い(赤黒い部分)」もきちんと食べましょう(血合いは好き嫌いのわかれる場所ですが、好きな人はとことん好きという部位でもあります)。

そしてカツオのたたきは内部まで加熱しませんから、あまりビタミンを損失していないといえます。

生のカツオからビタミンを摂取しよう

カツオが含有しているナイアシンやビタミンB群は水に溶解しやすいですから、たたきなどで生食することをおすすめします。

【水溶性ビタミン】
加熱に弱いものが多く、水に溶解しやすい。尿と一緒に排出されるため積極的に摂取することが大事。ビタミンB、ビタミンC、葉酸、ナイアシンなどが該当。

【脂溶性ビタミン】
油と一緒に摂取すると吸収性がアップする。体内に蓄積されるため取り過ぎに気を付ける必要がある。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどが該当。

特にビタミンB12は光にも熱にも弱いですから、食べる間際に切ることができる柵状のものを購入するといいでしょう。

また、カツオのたたきは鮮度が落ちやすいですから、買ったらできるだけ早く食べ終えましょう。「そうでないと危険」というだけでなく、早く食べた方が美味しいです。

まとめ|カツオのたたきは体にいい!!

ここまでカツオのたたきについて解説しました。確かに注意点もあるのですが、「食べ過ぎに気を付ける」「鮮度に気を付ける」「薬味の量に気を付ける」などの基本的な内容でしかありません。そのため常識的な食べ方をしていれば「カツオのたたきは体にいい」といえます(ただし尿酸値が高い人は少なめにしておきましょう)。

むしろ人体が自ら生成することのできない必須アミノ酸や、DHA・EPAを多く含んでいる栄養価の高い食べ物ですから、積極的に食べることをおすすめします。
さらに鉄分を多く含まれていますから貧血対策をしたい方にも向いているといえます。

ちなみにカツオのたたきを使ったカルパッチョなどのアレンジレシピもありますから、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

 

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