[著者情報]
👤 著者プロフィール: 佐藤 ケンジ
100均DIYアドバイザー / 元・家電量販店員
「難しいことは抜きにして、とにかく安く安全に」をモットーに、100均グッズ活用術を発信。元・家電量販店員の知識を活かし、エアコンの仕組みに基づいた「本当に効果のある節電DIY」を提案している。SNSフォロワー5万人。
電気代の請求書を見て「えっ…」と絶句した経験、ありませんか?
「ヒルナンデスでやってた『すだれ節電』、試してみたいけど…」
「風で飛んでいって近所に迷惑かけたらどうしよう…」
「そもそも、うちの室外機に磁石つくのかな?」
そんな不安で、最初の一歩が踏み出せないあなたへ。
大丈夫です。元・家電量販店員の僕が断言します。100均グッズだけで、台風でも安心な「鉄壁の日よけ」は作れます。
しかも、マグネットがつかない室外機でも問題なし。メーカーも推奨する「呼吸を止めない」正しい設置術で、この夏こそ賢く電気代を下げちゃいましょう!
なぜ「すだれ」なのか?電気代を下げる「日陰と風通し」の黄金ルール
まず最初に、一番大事な話をします。なぜ専用のカバーではなく、あえて「すだれ」なのか。
それは、室外機が「熱を捨てる場所」だからです。
エアコンは、部屋の中の熱を吸い取って、室外機から外へ捨てています。人間で言うと、室外機は「口」のようなもの。ここを塞いでしまうと、熱を捨てられずにオーバーヒートし、余計な電気を使ってしまいます。
上の図を見てください。「すだれ」の最大のメリットは、日差しを遮りながら、隙間から風を通せることです。
これが布やブルーシートだと、風を通さずに熱がこもってしまいます。すだれが作る「木漏れ日」のような環境こそが、室外機にとって最高の職場環境なんですね。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: すだれは絶対に室外機に「直貼り」しないでください。
なぜなら、天板が熱くなるのを防ごうとして直貼りすると、逆に室外機自体の放熱を妨げてしまうからです。「ふんわりと影を落とす」イメージで設置するのが正解ですよ。
【買い物リスト】ダイソー・セリアで揃える「鉄壁セット」はこれだ!
では、さっそく100均(ダイソーやセリア)へ行きましょう。買うべきものは以下の4点です。迷わないようにメモしてくださいね。
📊100均で揃える「鉄壁の日よけ」材料リスト
| アイテム名 | 推奨スペック・選び方 | 役割 |
|---|---|---|
| 天津すだれ | 幅88cm × 長さ112cm | メインの日よけ。斜めに立てかけるため、長さが必要です。 |
| 強力マグネットフック | 耐荷重2kg以上(スイングタイプ推奨) | すだれの上部を固定します。 |
| 結束バンド | 耐候性タイプ(黒色がおすすめ) | すだれとフック、ペットボトルを連結します。 |
| 万能ベルト | 長さ100cm以上(2本セット) | 磁石がつかない場合の救世主。 |
特に重要なのがすだれの長さです。短いと斜めに立てかけられず、室外機の吹き出し口を塞いでしまう原因になります。「大は小を兼ねる」で、長めのものを選んでください。
【実践編】工具不要!3ステップで完成する「立てかけスタイル」の作り方
材料が揃ったら、いよいよ設置です。工具は一切使いません。
ポイントは、上(マグネット)と下(ペットボトル)の「ダブルロック」です。これで台風クラスの風が吹いても、すだれがバタついたり飛んでいったりするのを防げます。

ステップ1:上部を固定する
室外機の天板の「手前側」にマグネットフックを2個取り付けます。そこに結束バンドを通し、すだれの上部を固定します。
ステップ2:三角形の空間を作る
ここが最重要!すだれをそのまま垂らすのではなく、下の方を手前に引っ張り出してください。
室外機とすだれの間に、横から見て「三角形」の空間を作ります。これで、室外機が吐き出した熱風がスムーズに逃げていきます。
ステップ3:下部をペットボトルでロックする
最後に、2リットルのペットボトルに水を満タンに入れ、すだれの下端と結束バンドで結びつけます。
これが「アンカー(重石)」の役割を果たします。マグネットだけだと強風で簡単に外れますが、この下部固定があるだけで、安定感が劇的に変わります。
「磁石がつかない!」を解決する、魔法のアイテム『万能ベルト』活用術
「張り切って準備したのに、うちの室外機、上がプラスチックで磁石がつかない…(泣)」
これ、最近の室外機あるあるなんです。でも、諦めないでください!ここで登場するのが、ダイソーの「万能ベルト」です。
ベルトで縛れば、フックは作れる
やり方は簡単。室外機をプレゼント箱のように、縦にぐるっとベルトで縛るだけ。
2本のベルトを室外機に巻き付ければ、そのベルト自体が「フックを引っ掛ける場所」になります。あとは結束バンドで、ベルトとすだれを繋げばOK。
これなら、どんな材質の室外機でも、傷つけずにガッチリ固定できますよ。
【絶対NG】これをやると故障します。やりがちな「直貼り」と「囲い込み」
最後に、これだけは絶対にやめてほしいNG行為をお伝えします。良かれと思ってやったことが、逆にエアコンの寿命を縮めることになります。
1. 吹き出し口を塞ぐ(ショートサーキット)
すだれが室外機の正面に張り付いてしまうと、室外機が出した熱風をまた吸い込んでしまう「ショートサーキット」という現象が起きます。
これ、人間で言うと「自分の吐いた息を吸い続けている」状態で、めちゃくちゃ苦しいんです。電気代が爆上がりするだけでなく、最悪の場合故障します。
2. 全体を囲い込む
「見た目が悪いから」と、室外機の側面や裏側まですだれで囲ってしまうのもNGです。
ダイキン工業などのメーカーも、「室外機の周囲はスペースを空けること(特に吹き出し口の前は1m以上)」を推奨しています。
室外機の吹出口や吸込口をふさぐと、エアコンの効きが悪くなったり、故障の原因になることがあります。
出典: エアコンの節電情報 - ダイキン工業
数百円で守る、夏の電気代と室外機の健康
いかがでしたか?
- すだれで「日陰」を作る
- 斜めに立てかけて「風通し」を守る
- ペットボトルで「飛ばない」対策をする
たったこれだけで、あなたの家の室外機は、過酷な夏でも涼しい顔で働いてくれるようになります。
材料費は全部で500円〜600円ほど。この週末、100均に行って材料を揃えれば、次の電気代の請求書を見るのが少し楽しみになるかもしれませんよ。
さあ、まずはご自宅の室外機の天板に磁石が付くか、チェックすることから始めてみましょう!
[参考文献リスト]
- エアコンの節電情報 - ダイキン工業株式会社
- 家庭でできる節電アクション - 環境省