ガジェット・ストラテジスト / 元IT商社営業マン:岡本たろう
自腹購入・実戦テスト済み 🏅
カタログスペックよりも「毎日のストレスが減るか」を最優先する実用主義者。年間50台以上のイヤホンを自腹で購入し、満員電車やカフェでのWeb会議など、ビジネスの現場で徹底的に使い倒して評価しています。
「Ankerのイヤホンを買い替えようとAmazonを開いたら、新しい『Liberty 4 NC』の方が、フラッグシップの『Liberty 4』より2,000円も安くて混乱した」
購入ボタンを押す直前で、手が止まってしまいませんか?
普通、新しいモデルの方が高いはずです。それなのに安い。「もしかして、安物買いの銭失いになるんじゃないか?」「重要な機能がこっそり削られているのでは?」そんな疑念が頭をよぎるのも無理はありません。
結論から言います。Liberty 4 NCは決して「劣化版」ではありません。
むしろ、私たちのような移動の多いビジネスパーソンにとっては、「ノイズキャンセリング」と「バッテリー」という最も重要な機能に全振りした、実用特化の傑作です。
この記事では、スペック表を眺めているだけでは分からない「現場での使い勝手の差」を、実機を使い倒した経験から解説します。読み終える頃には、あなたのワークスタイルにとって「どちらが正解か」が明確になり、自信を持って購入できるようになっているはずです。
【結論】Liberty 4 NCと無印、あなたはどっちを買うべき?
まず単刀直入に、あなたの迷いを断ち切りましょう。
この2機種は、単なる上位・下位の関係ではなく、ターゲットとする利用シーンが明確に異なる「兄弟機」です。どちらが優れているかではなく、「あなたのワークスタイルにどちらが合うか」で選ぶのが正解です。

私の結論はこうです。
もしあなたが、毎日の通勤電車の騒音を消したい、あるいは出張が多くて充電を気にしたくないなら、迷わずLiberty 4 NCを選んでください。
逆に、オフィスで一日中イヤホンをつけていて、同僚と頻繁に会話をするなら、Liberty 4(無印)の方がストレスがありません。
その理由を、ここから詳しく解説していきます。
なぜ「NC」の方が安いのか?価格のねじれとスペックの違い
「新しいのに安い」という価格のねじれ現象。この正体は、Ankerによる「機能の断捨離」と「一点突破」の戦略にあります。
Liberty 4(無印)は、Ankerの技術を全て詰め込んだ「全部入り」のフラッグシップモデルです。心拍数を計測するヘルスモニタリングや、顔の向きに合わせて音が移動するヘッドトラッキング(3Dオーディオ)など、先進的な機能が満載です。
一方、Liberty 4 NCは、それらの「あったら面白いけど、毎日は使わない機能」を思い切って削ぎ落としました。その浮いたコストを、ユーザーが最も求めている「ノイズキャンセリング性能(NC)」の強化に充てたのです。
📊 Liberty 4 NC vs 無印 スペックと機能の断捨離比較
| 特徴 | Liberty 4 NC (実用特化) | Liberty 4 無印 (全部入り) |
|---|---|---|
| 実勢価格 | 約12,990円 | 約14,990円 |
| ノイズキャンセリング | Ver 3.0 (最強) | Ver 2.0 |
| 再生時間 (単体/ケース込) | 10時間 / 50時間 | 9時間 / 28時間 |
| ドライバー構成 | 11mm シングル | ACAA 3.0 デュアル |
| 3Dオーディオ | 固定のみ | ヘッドトラッキング対応 |
| ヘルスモニタリング | × なし | ○ あり |
| 操作方法 | タッチセンサー | 感圧センサー (つまむ) |
このように、Liberty 4 NCとLiberty 4(無印)は、機能の多さと実用性の高さという異なる価値を持つ製品です。
「心拍センサー、本当にイヤホンで使いますか?」
もし答えがNoなら、あなたにとってNCモデルのコストパフォーマンスは最強になります。
移動派ビジネスマンに「Liberty 4 NC」を推す3つの理由
私自身、営業職として外回りをしていた経験から断言しますが、移動の多いビジネスパーソンにとって、Liberty 4 NCは「最高の相棒」になります。その理由は、スペック表の数値以上に体感できる3つのメリットがあるからです。
1. 圧倒的な静寂:ウルトラノイズキャンセリング 3.0の実力
これが最大の理由です。NCモデルに搭載された「ウルトラノイズキャンセリング 3.0」は、無印の「2.0」と比較して、騒音を消す力が明確に上です。
特に違いを感じるのが、地下鉄の「ゴオオオ」という重低音や、カフェでの周囲の話し声です。無印では「遠くで鳴っている」程度に残っていた音が、NCモデルでは「フッ」と消え去る感覚があります。
ウルトラノイズキャンセリング 3.0は、通勤・移動中のストレスを物理的に遮断するための強力な解決策となります。
2. 驚異のスタミナ:充電ケースを持ち歩く必要すらなくなる
地味ですが、最強のメリットです。
単体で10時間、ケース込みで50時間。これは無印(28時間)の倍近いスタミナです。
1日2時間の通勤と、2時間のWeb会議で使ったとしても、2週間近く充電なしで持ちます。
「あ、充電忘れてた」という絶望から解放される。これだけでNCを選ぶ価値があります。
3. 価格の正義:浮いた2,000円の価値
機能が優れているのに、2,000円安い。この浮いたお金で、イヤホンを保護するケースカバーを買ったり、美味しいランチを2回食べたりできます。
「不要な機能を削って、必要な機能を強化し、さらに安い」。これほど合理的な買い物はありません。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「音質」を気にして無印を選ぼうとしているなら、一度立ち止まってください。
なぜなら、静かな部屋で聴き比べればデュアルドライバーの無印が繊細ですが、騒音のある電車内では、ノイキャンが強力なNCモデルの方が、結果的に「クリアで良い音」に聞こえるからです。環境ごとの「実質的な音質」を見極めることが、満足度を高めるコツです。
逆に「無印 (Liberty 4)」を選ばないと後悔する人の特徴
ここまでNCモデルを推してきましたが、もちろん無印(Liberty 4)が劣っているわけではありません。むしろ、以下の点を重視するなら、2,000円高くても無印を選ぶべきです。
1. 「外音取り込み」の自然さを求める人
ここがNCモデルの弱点であり、無印の強みです。
イヤホンをつけたまま会話をするための「外音取り込みモード」。
Liberty 4(無印)は、まるでイヤホンをつけていないかのように自然に周囲の音が聞こえます。
一方、NCモデルは少しマイクで拾ったような「機械的な音」になり、自分の声も少しこもって聞こえます。
外音取り込み機能とオフィス業務の相性を考えると、つけっぱなしで仕事をしたい人には無印が圧倒的に快適です。
2. 誤操作が許せない人
操作性の違いも重要です。
- NCモデル: タッチセンサー(表面をタップ)。髪の毛が触れたり、位置を直そうとした時に誤反応することがあります。
- 無印: 感圧センサー(軸をつまむ)。「カチッ」というクリック感があり、意図しない操作が起きません。
Web会議中に「ミュートしようとして通話を切ってしまった」という事故を絶対に防ぎたいなら、確実な操作ができる無印(感圧式)をおすすめします。
よくある質問(音質、通話品質など)
最後に、購入前に私がよく聞かれる質問に答えておきます。
Q. 音質はやっぱり高い方(無印)が良いですか?
A. 厳密に聴き比べれば、高音の伸びや音場の広さは無印(デュアルドライバー)が上です。しかし、NCモデルも11mmの大口径ドライバーを積んでおり、低音が効いた迫力あるサウンドです。ロックやポップスを聴くなら、NCモデルでも十分すぎるほど高音質です。
Q. Web会議でのマイク性能に違いはありますか?
A. どちらも非常に優秀です。Ankerのノイズリダクション技術は高く、周囲が多少うるさくても、あなたの声だけをクリアに相手に届けてくれます。NCモデルを選んでも、通話品質で後悔することはありません。
Q. iPhoneユーザーですが、違いはありますか?
A. どちらもiPhoneとの接続コーデックはAACですので、条件は同じです。Androidユーザーの場合は、両機種ともLDAC(ハイレゾ伝送)に対応しているので、高音質を楽しめます。
まとめ:あなたのワークスタイルに合うのはこっち!
「全部入り」のロマンか、「静寂とスタミナ」の実利か。
2,000円の価格差の正体は、このコンセプトの違いでした。
- Soundcore Liberty 4 NC:
通勤電車での騒音を消し去り、充電の手間から解放されたい「移動派ビジネスパーソン」へ。 - Soundcore Liberty 4 (無印):
オフィスでつけっぱなしにして、会話も音楽もシームレスにこなしたい「オフィスワーク重視」の方へ。
あなたが今抱えている「通勤のストレス」や「充電切れの不安」を解消してくれるのは、間違いなくLiberty 4 NCです。
浮いた2,000円と、手に入れた静寂で、明日からの移動時間を「自分だけの集中タイム」に変えてみませんか?
[参考文献リスト]