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ハイゼットジャンボで後悔?「荷物が載らない」の嘘と、腰痛持ちが選ぶべき本当の理由

この記事の著者:松本 剛(軽トラカスタムショップ代表)

軽トラ歴30年。自身のショップで年間100台以上の軽トラをカスタム・販売。農家や職人の現場ニーズに合わせた「使えるカスタム」に定評がある。

「次は楽なジャンボにしたいなぁ」
車検を前にふとそう漏らした時、仕事仲間から「あんなの荷物載らねぇぞ、やめとけ」と言われて、ドキッとしませんでしたか?

長年、標準の軽トラで汗水流して働いてきたからこそ、仕事道具としての機能を落とすことへの恐怖は痛いほど分かります。荷物が載らなくて現場で困るのは、他の誰でもない自分ですからね。

でも、安心してください。実は「ジャンボは荷物が載らない」というのは、カタログの表面的な数字しか見ていない人の誤解です。

この記事では、現場歴30年の私が、ハイゼットジャンボが「使える」理由を証明します。読み終える頃には、あなたの不安は消え、「現場のファーストクラス」への切符を手にする決心がつくはずです。


なぜ「ジャンボは後悔する」と言われるのか?

まず、なぜ多くの人が「ジャンボは後悔する」と口を揃えるのか、その理由をはっきりさせましょう。原因は単純明快、カタログに載っている「荷台長」の数字です。

標準のハイゼットトラックの荷台長は1,940mm。対して、ハイゼットジャンボは1,650mm。
数字だけ見れば、約30cmも短くなっています。「30cmも短くなったら、いつも積んでる脚立が載らないじゃないか!」と思うのは当然です。

しかし、ここにはメーカーのカタログをパッと見ただけでは気づかない「隠された数字」があります。それが、次章で解説する「フロア長」です。


【検証】コンパネも脚立も載る。「フロア長1,990mm」の真実

ここが一番大事なポイントです。結論から言います。
ハイゼットジャンボの「フロア長」は1,990mmあります。

標準モデルのフロア長が2,030mmですから、その差はわずか4cm
「えっ、そんなもんなの?」と驚かれるかもしれませんが、事実です。

なぜそんなことが可能なのか?

秘密は、キャビン(運転席)の下部にあります。ジャンボのキャビンは後ろに大きく張り出していますが、その下側はえぐれた形状になっており、荷台の一部として使えるようになっているのです。

現場でのリアルな積み方

  • 脚立・木材(長尺物):
    キャビン下のえぐれに先端を差し込めば、2mの長尺物も標準モデルと同じ感覚で積めます。あおりを閉めることも可能です。
  • コンパネ(1,800mm × 900mm):
    確かに「平積み」はできません。しかし、現場でコンパネを平積みすることって、実はそんなに多くないですよね?
    あおりに立てかけるか、少し斜めに積めば問題なく載ります。枚数が多い時は、あおりを倒してフラットにすればいいだけの話です。

どうでしょう?「荷物が載らない」という噂が、いかに表面的なものかお分かりいただけたと思います。


腰痛は「甘え」じゃない。リクライニングは「現場への投資」だ

「荷物は載るとしても、やっぱり贅沢なんじゃないか…」
そんな真面目なあなたにこそ伝えたいことがあります。

50代を超えてからの腰痛は、ただの疲れではありません。仕事のパフォーマンスを落とす「敵」です。

直角のシートで揺られながら現場に向かい、腰をさすりながらトラクターに乗り換える。昼休みも狭い車内で窮屈に弁当を食べる。そんな毎日を続けていて、あと何年現役でいられますか?

ハイゼットジャンボのリクライニングシートがあれば、移動中に背もたれを倒して、少しでも腰を休めることができます。昼休みには足を伸ばして仮眠も取れます。

この「少しの休息」が、午後の仕事の進みを劇的に変えます。
快適さを求めることは、決して「甘え」や「サボり」ではありません。あなたが長く、元気に働き続けるための、立派な「現場への投資」なのです。


スーパーキャリイと迷うなら「助手席」を見ろ

「スズキのスーパーキャリイも広いって聞くけど、どっちがいいんだ?」
そんな疑問を持つ方もいるでしょう。

もしあなたが、奥さんや仕事の相棒を助手席に乗せる機会があるなら、迷わずハイゼットジャンボを選んでください。

理由は単純。「助手席」の快適性が段違いだからです。

📊ハイゼットジャンボ vs スーパーキャリイ シート機能比較

機能ハイゼットジャンボスーパーキャリイ
運転席リクライニング◯ 可能◯ 可能(最大40度)
助手席リクライニング◯ 可能✕ 不可(前倒しのみ)
シートスライド運転席・助手席ともに可運転席のみ可

スーパーキャリイはキャビンが広く収納も多いですが、構造上、助手席がリクライニングしません(前に倒してテーブルにすることは可能)。

自分だけ快適で、隣の奥さんは直角シートのまま。これでは、せっかくのドライブも気まずくなってしまいますよね。二人で快適に移動したいなら、ハイゼットジャンボ一択です。


燃費・維持費のリアル。標準モデルとの差は?

最後に、お金の話もしておきましょう。
「車体が重いから燃費が悪いんじゃないか?」という心配もよく聞きます。

ダイハツの公式データ(WLTCモード)を見てみましょう。

  • 標準ハイゼット(CVT/4WD): 14.7km/L
  • ハイゼットジャンボ(CVT/4WD): 14.6km/L

その差はわずか0.1km/L
実燃費でも、荷物の積み方や運転の仕方による誤差の方が大きいくらいです。維持費の差は、実用上ほぼ無視できるレベルと言っていいでしょう。


まとめ:現場のファーストクラスへようこそ。もう我慢して乗る時代じゃない

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

「荷台の4cm」を惜しんで、自分の体を痛めつけるのはもう終わりにしませんか?
ハイゼットジャンボは、あなたの仕事を邪魔する車ではありません。むしろ、あなたの体を守り、仕事を支えてくれる「現場のファーストクラス」です。

次の休日は、ぜひお近くのダイハツディーラーへ行ってみてください。そして、実際にシートに座り、レバーを引いて背もたれを倒してみてください。

「あ、これだ」
あなたの体が、きっと答えを出してくれるはずです。

参考文献

-自動車