👤 この記事の著者
ミナミ(100均手芸研究家)
ハンドメイド作家 / ワークショップ講師
【実績】 100均アイテムだけで作るハンドメイド動画がSNSで発信。著書に『不器用さんでも30分!100均編み物』など。
「私も最初は不器用でした」と寄り添い、ハードルを極限まで下げる「ズボラ手芸」の提唱者。
「編み物やってみたいけど、難しそう…」
「昔キットを買って挫折した…」
そんなふうに思っているあなたへ。
SNSで見るような可愛い作品、実は100均の道具だけで、しかも30分で作れるんです。
結論から言います。必要なのは「才能」ではなく「正しい道具選び」だけ。
この記事では、100均手芸研究家の私が、編み図を一切使わず、不器用さんでも絶対に完成できる「最短ルート」を教えます。
【ダイソー・セリア】これだけ買えばOK!失敗しない「指名買いリスト」
まずは、売り場での迷いをなくしましょう。
初心者が買うべきなのは、以下の3つだけです。これ以外は買わなくてOK!

- 毛糸:ダイソー「あむころ」
- ふわふわで極太のモールヤーンです。セリアなら「なないろ彩色(極太)」がおすすめ。
- 針:10mmジャンボかぎ針
- ここが最大のポイント!毛糸の帯には「7mm〜8mm」と書いてあるかもしれませんが、あえて「10mm」を選んでください。
- とじ針(毛糸用)
- プラスチック製の太いものでOKです。
なぜ「極太×ジャンボ」なのか?初心者が陥る「細い糸の罠」
なぜ、この組み合わせなのか?
それは、過去の挫折原因の9割が「細い糸と細い針」にあるからです。
- 細い糸の罠:
- 目が小さくて見えない(どこに針を入れるかわからない)
- なかなか進まなくて飽きる
- アラが目立つ
- 極太×ジャンボの魔法:
- 目が巨大で見やすい!
- ザクザク進んで10分で形になる!
- 多少のガタガタも「味」になる!
不器用さんが最初に味わうべきなのは、「苦労」ではなく「完成する喜び」です。だからこそ、極太糸が正解なのです。
編み図は捨てて!言葉で覚える「四角いコースター」の作り方
では、実際に作ってみましょう。
難しい編み図は使いません。以下の手順通りに手を動かすだけです。
【作り方:四角いコースター】
- 輪っかを作る
糸の端で輪っかを作り、そこから糸を引き出して結び目を作ります。 - くさり編み(10回)
かぎ針に糸をかけて、輪っかの中に引き抜く。これを10回繰り返します。鎖のような形になります。 - こま編み(ひたすら繰り返す)
鎖の裏山(ポコッとしたところ)に針を入れ、糸をかけて引き出し、もう一度糸をかけて2本のループを一気に引き抜く。
これを端まで繰り返します。 - 段を変える
端まで来たら、くさり編みを1回して、裏返します。 - 正方形になるまで繰り返す
3と4を繰り返し、好きな大きさになったら糸を切って、とじ針で隠して完成!
※動きがわからない人は、YouTubeで「かぎ針編み 初心者 コースター」と検索してみてください。モコタロウさんなどの動画がとてもわかりやすいです。
ガタガタでも大丈夫!「高見え」させる色と素材の選び方
「編み目が揃わない…」と落ち込む必要はありません。
100均毛糸でも、選び方次第で「あえてそういうデザイン」に見せることができます。
- 段染め糸(グラデーション)
色が勝手に変わっていくので、編み目の不揃いさが「色のニュアンス」としてポジティブに変換されます。 - ファー・モール素材
「あむころ」のようなもこもこ素材は、編み目自体が埋もれて見えなくなるので、ミスがバレません。 - くすみカラー
原色よりも、グレーやベージュ、くすみピンクなどを選ぶと、100均でも安っぽく見えず、インテリアに馴染みます。
まとめ:「私にもできた!」その感動を、100円で手に入れよう
失敗しても、たったの300円(税抜)。
もし形が歪んでしまっても、アクリルたわしとして掃除に使えばいいんです。
まずは気楽に、今すぐ100均に行って、ふわふわの「あむころ」を触ってみてください。
その手触りが、あなたの新しい趣味の入り口です。
📚 参考文献・リンク集