👤 この記事の著者
佐賀 旅子(さが たびこ)
元観光アンバサダー / 神社仏閣ライター
【実績】 佐賀県内の神社を全制覇し、旅行会社のガイドブックの執筆にも携わる。祐徳稲荷神社には季節ごとに訪れ、その魅力を発信し続けている。
【スタンス】 「噂に惑わされて素晴らしい場所に行かないのはもったいない!」と背中を押す、地元愛にあふれた頼れるお姉さん。
「今度の佐賀旅行、祐徳稲荷神社に行きたいな」
そう思って検索してみたら、「行ってはいけない」「カップルで行くと別れる」なんて言葉が出てきて、ギョッとしたことはありませんか?
せっかくの彼氏との旅行。「もし本当に別れることになったら…」なんて不安がよぎって、誘うのをためらってしまいますよね。
でも、安心してください。その噂は真っ赤な嘘、いえ、むしろ「逆」です。
祐徳稲荷神社は、カップルこそ訪れるべき「愛のパワースポット」なのです。
この記事では、佐賀県公認アンバサダーの私が、ネット上の噂の真相を暴き、デートで失敗しないための「リアルな注意点」をお教えします。

なぜ「行ってはいけない」と言われるの?噂の正体を徹底検証
まずは、あなたの不安を取り除くために、なぜそんなネガティブな噂があるのか、その正体を解明しましょう。
噂1:心霊スポットだから?(呪い・祟り)
「稲荷神社=キツネ=祟り」というイメージから、心霊スポットのように語られることがありますが、これは完全なデマです。
祐徳稲荷神社は、衣食住の守護神である「倉稲魂大神(ウカノミタマノオオカミ)」などを祀る、商売繁盛・家運繁栄の由緒正しい神社です。年間300万人もの参拝客が訪れる場所が、呪われているはずがありませんよね。
噂2:相性が悪いと弾かれる?(属性説)
スピリチュアルな界隈では「繭気属性(けんきぞくせい)」という相性占いが流行っており、「相性が悪い人は行ってはいけない」と言われることがあります。
しかし、これは「神様の力が強大である」ことの裏返しに過ぎません。祐徳稲荷は万人に開かれた神社であり、誰が訪れても温かく迎えてくれます。
噂3:物理的にきついから(これが本命!)
実は、「行ってはいけない」の最大の理由はこれです。
「奥の院までの道のりが険しすぎて、軽装で行くと後悔するから(準備なしに行ってはいけない)」という警告が、いつの間にか「行ってはいけない場所」という言葉だけ独り歩きしてしまったのです。
「カップルで行くと別れる」は迷信!境内には縁結びの神様も
次に、デート利用の最大の障壁である「別れるジンクス」についてです。
弁財天の嫉妬説は間違い
「カップルで行くと、祀られている女性の神様(弁財天など)が嫉妬して別れさせる」というのは、全国の観光地でよく聞く都市伝説です。
しかし、祐徳稲荷神社の主祭神は生活全般の神様であり、嫉妬するような狭量な神様ではありません。
境内には「縁結びの神様」がいる!
むしろ、境内には「岩崎社」という、縁結びの神様が鎮座しています。
ここにはハート型の絵馬も奉納されており、多くのカップルが愛を誓っています。公式に「縁結び」を推している神社で「別れる」というのは、矛盾していますよね。
私自身も、夫と付き合っている時にここでデートをしました。そして今、幸せに暮らしています(笑)。ジンクスなんて気にせず、堂々と参拝してください。
デートで失敗しないために!奥の院への「試練」と服装の注意点
噂の誤解が解けたところで、デートを成功させるための「リアルな注意点」をお伝えします。ここが一番重要です!
奥の院への道は「登山」と思え
本殿からさらに200mほど登ったところに「奥の院」があります。ここからの景色は絶景で、有明海まで見渡せるのですが……その道のりは、急な石段が続く「登山」です。
往復で30〜40分はかかりますし、息も上がります。
ヒール・サンダルは絶対NG!
もしあなたが、可愛いヒールやサンダルでデートに行こうとしているなら、奥の院だけは諦めてください。
足が痛くなるだけでなく、転倒の危険もあります。「行ってはいけない」の真意はここにあります。
奥の院まで行くなら、必ず「スニーカー」で行くこと。
「ちょっと登ってみようか」と軽い気持ちで登り始めると、途中で彼氏と険悪なムードになりかねません(笑)。
写真映え抜群!「鎮西日光」と呼ばれる豪華絢爛な社殿を楽しもう
最後に、祐徳稲荷神社のポジティブな魅力を紹介します。
怖いどころか「華やか」
祐徳稲荷神社は、その豪華絢爛な姿から「鎮西日光(ちんぜいにっこう)」(九州の日光東照宮)と呼ばれています。
総漆塗りの極彩色の社殿は、青空に映えて本当に美しいです。「怖い」というイメージは、訪れた瞬間に吹き飛ぶでしょう。写真映えも抜群なので、彼氏と素敵なツーショットを撮ってくださいね。
エレベーターで楽々参拝
「体力に自信がない」「どうしてもヒールを履きたい」という場合も安心してください。
有料(300円)ですが、本殿の高さまで上がれるエレベーターが設置されています。これを使えば、汗をかかずに優雅に参拝できますよ。
まとめ:噂に惑わされず、二人の絆を深める旅へ
「行ってはいけない」という噂の正体は、単なる迷信や、物理的なハードルへの警告でした。
祐徳稲荷神社は、正しい準備さえしていけば、絶景とご利益を授かれる最高のデートスポットです。
- 噂はデマ。縁結びの神様がいる。
- 奥の院に行くならスニーカー必須。
- 無理ならエレベーターを使えばOK。
この3つを覚えておけば、もう不安になることはありません。
今すぐ彼氏に「縁結びの神様に行こう!」とLINEして、佐賀旅行のプランに入れてみてください。二人の絆がさらに深まる、素敵な旅になりますように!
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