ヤクルトにはかなりの甘味がありますから、体に悪いのではないか?と考えている方も多いのではないでしょうか。
また、乳酸菌飲料であるため、飲んでお腹を壊したことがある人もいるかもしれません。
そこでここではヤクルトのリスクと、適切な飲み方などについて解説していきます。
本記事で主にお伝えする内容は以下の通りです。
- 身体へのリスクについて
- 適切な摂取量
- 栄養分と望める効果
- 種類による違いや選ぶコツ
ヤクルトの過剰摂取は好ましくありません|糖分の摂り過ぎ
ヤクルトを過剰摂取すると糖分を摂り過ぎすることになりますから、太ったり生活習慣病になったりするリスクが高くなります。
また、お腹が冷えて下痢になったり腹痛になったりする場合もあります(これは飲料すべてに当てはまることですが)。
ヤクルトが体に悪い影響を及ぼすと言われている理由とは?
糖質の摂り過ぎにつながって、脂肪肝などのリスクが上がる可能性もあります。また、糖質制限中は別の方法で乳酸菌を摂取することを考えた方がいいかもしれません。
さらに胃腸が冷えて消化不全や腹痛になる恐れもあります。そして口内が酸性になったり、糖質が虫歯菌のエサになったりするため、歯磨きなどをおろそかにしていると虫歯になってもおかしくありません。
また、カロリーオフタイプのヤクルトには人工甘味料が使われています(もちろん食品添加物として認められている人工甘味料ではあります)。
適量のヤクルトであれば毎日飲むべきですが、過剰摂取すると太ったり病気になったりするリスクが上がりますから気を付けてください。
ヤクルトの過剰摂取で肥満のリスクが上がる
ヤクルトを過剰摂取すると糖質を摂り過ぎてしまい、太ったり脂肪肝になったりする恐れがあります。
ヤクルト1本に糖質10~15gほどが含まれています(低カロリータイプのヤクルトであればもっと少ないです)。
そして健康にいい「遊離糖類」の摂取量の目安は1日25gです。
ヤクルトの糖質の影響について
小さいヤクルトは1本65mlですから一回で2本以上飲む人もいますが、それだけで20g以上の糖質を摂取してしまうことになりますから気を付けなくてはなりません。
さて、食べたり飲んだりすると、膵臓からホルモンの一種であるインシュリンが分泌されて、血液中の糖を吸収させて、血糖値を落とそうとします。
摂り過ぎた糖は肝臓や筋肉に蓄えられるものの、それでも余ると脂質に変質して身体の中に溜まりますから、太ったり生活習慣病になったりするリスクが高くなります。
糖質を多く含むものを食べたり飲んだりすると、血糖値が一気にアップして、インシュリンがどんどん出て、体脂肪が蓄積しやすくなりますから注意が必要です。
胃腸が冷えて下痢や腹痛を招く場合も
1本のヤクルトは少量ですが、それでも冷たい状態で飲むと胃腸が冷えて下痢や腹痛を招くケースがあります。
そのため冷たいものでお腹を壊しやすい人は、ヤクルトをしばらく常温の環境に置いてから飲むことをおすすめします。
人肌くらいの温度であれば乳酸菌が死んでしまうことはほとんどありません(それ以上に温めると乳酸菌が死ぬかもしれませんから推奨しません)。
長時間かけて飲むヤクルトは体に悪い?
ヤクルトには砂糖などの甘味料がたくさん含まれていますから、長時間かけて飲むと虫歯のリスクが上がります。
たった65mlですから短時間で飲んでしまうことをおすすめします。
また、飲み終えたら口をすすぐといいでしょう。余裕があれば歯磨きもしたいところです。
カロリーオフのヤクルトの体に対する悪影響について
ヤクルトには「カロリーオフタイプ」もあり、果糖・砂糖・ぶどう糖果糖液糖などとは違う甘味料が使われています。
カロリーの低い甘味料は虫歯菌のエサになりにくいのですが、摂り過ぎると体に悪い影響が及びかねませんから気を付けましょう。
また、体質的に甘味料との相性が悪い人もいます。
ヤクルトに含まれている甘味料(砂糖以外)について
スクラロース(人工甘味料):過剰摂取に気を付けましょう。ただし通常の範囲であれば問題はありません。「Newヤクルト・カロリーハーフ」「ヤクルト400LT(宅配限定)」に含まれています。
ステビア(天然甘味料):キク科植物に弱い人は気を付けましょう。「ヤクルトファイブ」「ヤクルト400LT(宅配限定)」に含まれています。
ガラクトオリゴ糖(小糖類):一度にたくさん摂取しないようにしましょう(お腹の調子に気を付けてください)。「ヤクルト400LT(宅配限定)」に含まれています。
Newヤクルト・カロリーハーフはたった25キロカロリーですが、人工甘味料が含まれていますから少し怖い方もいるかもしれません。
スクラロースは人工甘味料ではあるものの、食品添加物として正式に認められています。実際、一般的な量であれば問題はないとされています。
スクラロースやステビアは糖質ではないのですが、砂糖の数百倍甘いですから、わずかな量で甘味を出し、カロリーを抑えることができるのです。砂糖よりも食後の血糖値がアップしにくいという点も、糖尿病や減量中などで血糖値を気にしている人にとっては特に大きなメリットと言えます。
ただ、低カロリーであるために過剰摂取して甘さに慣れてしまい、普段の食事や間食で物足りなくなり、味付けに砂糖などを使い過ぎるようになる人もいますから気を付けてください。
ステビアはキク科の植物から採取しますから、ブタクサやヨモギなどのアレルギーを持っている人は注意しなければなりません。
ガラクトオリゴ糖は糖質の一種ですが、ほぼ未消化のままで大腸に届き、善玉菌を増加させてお通じを良くしてくれます。ただ、過剰摂取するとお腹を下す恐れがありますから気を付けてください。
ヤクルトをより安全に飲む方法は?
「1日1本を目安に毎日飲む」という基本に忠実であれば、ヤクルトの摂取によって身体に悪影響が及ぶことはまずありません。さらに具体的に言うと以下の通りです。
肥満対策:1日1本に抑える
脂肪肝対策:寝る前や満腹時には飲まないようにする
腹痛対策:飲み過ぎない(1日1本まで)
下痢対策:しばらく常温環境に置いてから飲む
人工甘味料対策:1日1本であればほぼ問題はありませんが気になる場合は表示をチェックしましょう
原材料表示をしっかりチェックして、体調・体質・目的に合うタイプのヤクルトを選びましょう。
ただ、1日1本に抑えれば人工甘味料を過剰摂取することはまずありませんし、他の食品と組み合わせてもほぼ問題ありません。
また、食事で不足する栄養分をヤクルトでカバーするのもいいでしょう(ただしヤクルトも含めて間食は1日200キロカロリー程度までにしておくのが無難です)。
そして糖質の摂り過ぎを避けるためにも寝る前や満腹時には飲まないようにしましょう。起床時・運動前のエネルギー源として飲んだり、空腹時に摂取したりすることをおすすめします。
そして繰り返しになりますが、お腹が弱い人はしばらく常温環境に置いてから飲むといいでしょう。ただし高温で長時間置いておくと乳酸菌が死んでいくため好ましくありません。
ここまでいろいろと解説しましたが、1日1本をタイミング良く摂取すればリスクはほとんどなくなりますし、メリットだらけです。
ヤクルトの乳酸菌に期待できる効果は?
ヤクルトに含まれてる乳酸菌・シロタ株には以下の効果が期待できます。
- 身体にとってプラスになる腸内細菌を増加させる
- 身体にとってマイナスになる腸内細菌を減少させる
- お腹のコンディションを整える
シロタ株は天然の乳酸菌の中から厳選され、胆汁や胃酸への抵抗力も強く、活性を保ったまま腸まで届くように調整されたヤクルト独自の菌です。
ただ、体外から摂り込んだ乳酸菌が腸に定着することはありませんから、ヤクルトをはじめとする乳酸菌製品は毎日継続して摂取することが大事です。
しかしヤクルトに対して「毎日飲んでも効かない」という口コミがあることも確かです。
そもそもヤクルトは医薬品ではないため、毎日飲んでも効果が出ない、もしくは効果が出ていても実感できるレベルではないということもあり得ますから覚えておきましょう。
なお乳酸菌の数ですが、ヤクルト1000であれば1000億個、Newヤクルトであれば200億個など、同じヤクルトでもタイプによって違います。
ヤクルトは1日1本であれば身体にいい!!
- 1日1本毎日飲むのがおすすめ
- 飲み過ぎると太る恐れがある
- 乳酸菌シロタ株によるプラスの効果が望める
- お腹が弱い人は常温環境にしばらく置いてから飲むのがおすすめ
ヤクルトを1日1本飲み続けることで、乳酸菌・シロタ株によるプラスの効果が期待できます。特に糖質制限中や減量中などは摂取するタイミングにも気を付けなければなりませんが、ご自身に合うタイプのヤクルトをチョイスして美味しく続けていきましょう。
ただしどの種類のヤクルトであっても、過剰摂取すると身体に悪影響を及ぼす可能性が高いですから注意してください(効果を得たいというよりも、甘さと美味しさを求めて飲み過ぎてしまう人が多いのではないでしょうか)。