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【60代服装】体型悩みを味方に変える、還暦同窓会のための「品格・若見え」スタイリング術

この記事を書いた専門家:藤原 美智子(ふじわら みちこ)
シニア世代専門パーソナルスタイリスト / 元婦人服ブランドマネージャー
大手アパレルで30年以上、ミセス向けブランドの企画・販売に従事。現在は個人向けスタイリングを行い、延べ2,000人以上の「大人の女性」を輝かせてきた。「年齢を重ねることは、劣化ではなく進化です」がモットー。

「久しぶりの同窓会、楽しみなはずなのに、クローゼットの前で『着ていく服がない』と立ち尽くしていませんか?」

体型の変化、肌のくすみ…鏡の中の自分に自信が持てないその気持ち、痛いほど分かります。
私も還暦を迎えた時、同じように悩みました。

でも、60代の同窓会コーデは、無理に若作りをする必要はありません。
「品格」と「清潔感」さえあれば、誰でも美しくなれます。

この記事では、シニア世代専門スタイリストの私が、体型悩みをカバーしつつ、同級生に「素敵に歳を重ねたね」と言われるための、具体的なスタイリング術を伝授します。


脱・無難な黒!マイナス5歳見えを叶える「レフ板カラー」の魔法

まず、一番にお伝えしたいのは「色」の選び方です。
「体型を隠したいから」「無難だから」と、とりあえず黒や紺を選んでいませんか?

実は、60代にとって「黒」は老け見えの最大要因になりかねません。
加齢によって肌のトーンが下がると、暗い色の服は顔色をさらに沈ませ、シワや影を目立たせてしまうからです。

そこで取り入れたいのが、「レフ板カラー」です。

ベージュ、シャンパンゴールド、ライトグレーなどの明るい色は、光を反射して顔周りをパッと明るく見せてくれます。
どうしても黒や紺を着たい場合は、インナーに白を入れたり、パールのネックレスで光を足したりして、顔周りに「レフ板」を作ることを意識しましょう。


お腹も二の腕も怖くない。錯視で魅せる「体型カバー」の黄金法則

次に、多くの方が悩む「体型カバー」について。
隠そうとしてダボダボのチュニックや、全身を覆うような服を着るのは逆効果です。かえって太って見えたり、老けた印象を与えてしまいます。

大人の体型カバーは、「隠す」のではなく「メリハリを作る」ことが重要です。

  1. 「3つの首」を見せる
    首、手首、足首。体の中で細い部分である「3つの首」を出すことで、全体がすっきり見えます。袖を少しまくったり、Vネックを選んだりするだけで、抜け感が生まれます。
  2. 立体的なデザインで包み込む
    お腹や二の腕は、布で覆い隠すのではなく、立体的なデザインで「曖昧にする」のが正解です。

「還暦=赤いちゃんちゃんこ」は卒業。痛くならない「赤」の取り入れ方

還暦の同窓会といえば「赤」。
でも、全身真っ赤なドレスや、赤いちゃんちゃんこを着るのは、今の時代には少しそぐわないかもしれません。

現代のスマートなマナーは、「赤を小物で一点投入する」こと。
これが、大人の余裕と遊び心を感じさせる「粋」な装いです。

  • 赤いスカーフ: 首元に巻けば、顔映りも良くなり一石二鳥。
  • 赤いバッグ: ベーシックな色の服に合わせれば、コーディネートのアクセントに。
  • 赤いネイルやリップ: さりげなく取り入れるなら、メイクや指先で。

「赤」は生命力の象徴です。身につけるだけで気分が上がり、あなたをよりエネルギッシュに見せてくれるはずです。


会場別・失敗しない正解コーデ実例【ホテル・レストラン・居酒屋】

最後に、会場の雰囲気に合わせた具体的なコーディネートをご紹介します。
TPOをわきまえることは、大人の女性としての嗜みです。

📊会場別・おすすめコーデ早見表

会場タイプドレスコード目安おすすめアイテムポイント
ホテルセミフォーマル・光沢のあるワンピース
・ジャケット+スカートのセットアップ
きちんと感を最優先。靴はパンプスで、アクセサリーで華やかさをプラス。
レストランスマートカジュアル・デザイン性のあるブラウス
・きれいめパンツ
決めすぎず、崩しすぎず。トップスに華やかな色や素材を持ってくると座った時も映えます。
居酒屋カジュアル・上質なニット
・ワイドパンツ
リラックス感のある装いで。素材の上質さで「大人の余裕」を演出しましょう。

「今の私」が一番好き。胸を張って再会の扉を開けましょう

明るい色、メリハリのあるシルエット、そして少しの「赤」。
これだけで、あなたは十分に輝けます。

同窓会は、過去を懐かしむだけの場所ではありません。
これからの人生を、もっと自由に、もっと楽しく謳歌するためのスタートラインです。

「今の私」に似合う服を身にまとって、胸を張って再会の扉を開けてください。
きっと、「素敵に歳を重ねたね」という言葉が待っているはずです。

まずはクローゼットを開けて、顔色が明るく見える服を探してみませんか?もしなければ、新しい自分に出会うために、ショッピングに出かけるのも素敵ですね。

参考文献

-ファッション