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アリみたいなクモの正体とは?殺さないほうがいいの?

アリみたいな、アリグモとは?

アリのようなクモの正体はアリグモと呼ばれています。

アリグモは、ハエトリグモ科アリグモ属に属するクモの総称、又は、Myrmarachne japonicaというアリグモ属のアリに付いた和名です。

ネーミングの通り、アリに擬態していて、ビジュアルも行動もアリにうり二つです。

クモは好きでアリに擬態する。

違う生物に擬態しているクモの仲間はいっぱい居り、その中での80%がアリ擬態とのことです。

アリに擬態したクモは13属300種以上が認知されており、ハエトリグモ科、フクログモ科で数回アリに擬態する進化が離れて起こったのだそうです。

アリ擬態は、ハエトリグモ科のクモに多く、それらの14属にアリに擬態している種が混ざっています。

アリに擬態したクモは、無脊椎動物、鳥、爬虫類、両生類の捕食を免れやすいそうです。

クモがアリに擬態するべきことの意味

アリがカマキリやクワガタと比べて大きな武器らしいものを持っているようにも見えないため、私たち人間からしてみるとクモがアリに擬態してみても強そうに見えることはあまりないと思います。

しかし、昆虫を捕食する生物からしたらアリとクモは、大きな差があるようです。

単独で行動するクモに比べ、アリは集団で行動するため、敵に遭遇したときに集団で襲いかかります。

また、種により針で刺したり、ギ酸をはじめとする毒で攻めたり、アゴで噛み付いたり、攻撃手段もほとんどの種についてアゴでの攻撃しかないクモに比べると多いと想定されます。

こういったように、捕食者から逃れるために他の生物に似せる擬態様式をベイツ型擬態といいます。

ベイツ型擬態をしている生物は、近くにもたくさんおり、例えば、カバマダラに擬態したツマグロヒョウモンや、ハチのような縞模様をもったハナアブなどがあります。

ハエトリグモの敵はハエトリグモ

ハエトリグモはアリに擬態しておくことで、違うハエトリグモに襲われにくいことを示唆する研究があります。

ハエトリグモがハエトリグモを襲うことはよくあると言われ、ハエトリグモの食べ物の5〜10%が他のハエトリグモだったという研究もあります。

また、ハエトリグモが視覚だけを使って獲物の種類を識別しうると言われていて、アリ擬態のハエトリグモは擬態していないハエトリグモに比べて他のハエトリグモに攻撃されにくく、被捕食率も下がるということが明確になっているのです。

これらのことから、ハエトリグモは、他のハエトリグモに襲われないようにするためにアリに擬態している現状があると考えられています。

【引用・参考文献】 Huang, J. N., Cheng, R. C., Li, D., & Tso, I. M. (2011). Salticid predation as one potential driving force of ant mimicry in jumping spiders. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 278, 1356–1364. https://doi.org/10.1098/rspb.2010.1896

蟻みたいな蜘蛛の「アリグモ」は益虫だから殺さない方がいい

アリグモ。 外見上は黒い蟻に似ていますがお腹に模様があるのが特徴です。

赤いアリグモ(ヤガタアリグモ)もいるのですが、そこら中に存在しているベーシックなアリグモは黒いタイプがほとんどです。

アリグモは益虫なんです

アリグモは人が嫌う虫を食べてくれるので、すみ分けとしては「益虫(害虫を食べてくれる、人の役立つ昆虫。)」と言えます。

虫嫌いの方からすると見ただけもしんどいかも知れませんですが、悪いやつじゃない。

毒性は皆無ので危険性はない

アリグモは人からすれば無害です。ヒアリ(毒性有)と一緒にされることが多いですがアリグモは無害です。なので、アリグモが自分から人に咬みつくことはないのです。 全く前例がないわけでは無いですが、本質的には噛みつかないですし、仮にかみついても人に害する毒の持ち主ではない。

アリグモの生態を理解してみよう

アリグモはハエトリグモ科、アリグモ属に分類されます。

”アリグモ属は世界から約280種、東南アジアから約150種が知られています。 南西諸島におけるアリグモの地理的変異(山﨑健史)

種類によっては頭に触覚があるみたく見えるタイプもいるのですが、触覚に見えても足です。

しっかりと足が8本なのでクモと同じ。

食べ物は多種多様な害虫と呼ばれる虫たちアリ、蚊、ハエ、アブラムシの成虫、など日頃の生活で「嫌だなぁ」と思う虫を捕えて食べてくれるので人間にとっては益虫と言えます。

特にご自宅で家庭菜園やガーデニングなどしている方にとっては心強い味方です。

じつは珍しいということはありません

わりと目にする確率が高いようですので珍しい虫というわけではありません。東京都内などでも田舎でも見かけます。 また、お家の室内にもいることもあるでしょう。

害虫を食べてくれることが=アリグモにちょうど良い家賃みたいなものですので、見つけてもすぐに殺虫スプレーとか吹きかけないようにしましょう。

さすがに虫が苦手な人はティッシュにくるんで外に逃がしてあげるといいと思います。

アリグモは殺さないで!あなたの家の守り神です

アリグモは駆除しないほうがいいです、繰り返しますが「益虫」ですから。けど『どうしても虫は嫌い!』ってことであれば頑張って外に誘導して逃がしてあげましょう。

わたしも、じつは虫は苦手なタイプですが益虫扱いの虫は自らの手で触った感覚がゼロになるくらいティッシュを何枚にも重ねて(笑)厚みを持たせたままつまんで外に逃がしてます。

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